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宝塚記念前哨戦レビュー1,2回目は以下
宝塚記念前哨戦レビュー第3弾は、ダービーデーに行われたG2目黒記念。ここからは、2着ノーブルマーズ、1番人気3着パフォーマプロミス、3番人気6着ゼーヴィントの3頭が宝塚記念にエントリーしています。
5歳馬のノーブルマーズとゼーヴィントはクラシック路線にも乗りかかっていたものの、結局3冠レースへの出走がなく、ここがG1初挑戦。また、3歳9月とデビューが遅れたパフォーマプロミスは、1000万勝ちからは馬券圏内を外すことなく上り調子で初めてのG1参戦。
どれも遅れてきた実力馬。じっくりと蓄えてきた力をここで発揮することができるでしょうか!?
レースラップ
7.3-11.4-11.5-12.7-12.4-12.0-12.0-12.1-12.0-11.8-11.4-11.3-11.8
(55.3-48.1-46.3=2:29.7)
最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
L2 | 高速(11.3) | 持続(0.5) |
先行馬は多かったものの、逃げる馬が明確ではなかったレース。場合によっては乱ペースにもなりえましたが、スタートからヴォージュが主張したため、すんなりと隊列が出来上がります。
道中はホウオウドリーム以外の15頭がひと固まり。ラップ通り12秒ちょうど辺りを刻み続ける淡々としたペースで流れます。中盤で淀みが全くなかったため、スパートに関しても徐々にスピードが上がる形に。高速馬場を考えると、ペースが速かったわけではないので終いは11.5秒平均の中間速の持続戦になりました。
瞬発力がほとんど求められなかったため、前の馬がそのまま流れ込んだような形。先行有利の中で、ラスト1ハロンまで11秒台を継続できるかが問われたレースでした。
予想結果
印 | 馬名 | 結果 |
◎ | ウインテンダネス | 9番人気1着 |
◯ | ノーブルマーズ | 10番人気2着 |
△ | ゼーヴィント | 3番人気6着 |
△ | ヴォージュ | 14番人気7着 |
△ | ハッピーモーメント | 15番人気15着 |
△ | パフォーマプロミス | 1番人気3着 |
上半期1番の会心の予想でした!基本的に穴馬を積極的に狙っていく方針ですので、このように本命対抗で決まることは1年に2,3回あるかないか。だいたい半期に1回、きれいに決まる感じですね。
昨年の下半期もパッとしなかったですが、その中でエリザベス女王杯がありましたし(◎クロコスミア、◯モズカッチャン)。
このサイクルをどんどん縮めていきたいですが、1,2着どっちも荒れることは少ないので、その辺はこれからも柔軟に対応していきたいです。
各馬回顧
2着ノーブルマーズ
目黒記念予想時の短評に「軽い上がりへの目途がついた」と書きましたが、この馬自体は確実に高速馬場向きです。その中で直線だけの勝負にならず、ロングスパート戦になった時に強さをみせています。
特に1000万勝ちの三田特別が、2:11.4と好時計が出る馬場で、L4高速失速戦で快勝しました。時計が出る馬場で、4~5ハロン11秒台が出続けるロングスパート戦になり、自身は11秒中盤の脚を連続させるレースがハマります。目黒記念も似たような流れでした。
重馬場で2回とも3着とタフな馬場がダメなわけではありませんが、前半がスローだったために対応できた感じもあります。ミドルペースよりも遅い形で淡々と流れ、仕掛けが早くなればいいですが、馬場が重いと前半の比重が高くなりやすいので、実はあんまり雨は合っていないでしょう。
天気予報からは、そんなに雨が降らない感じで高速馬場でレースが行われる可能性が高くなってきました。そうなると、今回も馬場・ペースともにハマる可能性があり、穴での一発には警戒した方がいいでしょう。良馬場なら怖い1頭です。
3着パフォーマプロミス
ゲートはそこそこですが、二の脚が非常に鋭くサッと先行集団に取りつきます。2列目の馬群の中で競馬を進め、直線では外にいたポポカテペトルが仕掛けたのを待って、その外で追い出しを開始します。
ウインテンダネス・ノーブルマーズは直線で前が壁になって窮屈なところがありましたが、パフォーマプロミスは前がクリーンな状態でした。手応え的にも突き抜けるかと思いましたが、ジリジリとしか伸びませんでした。正直、上位に入った馬の中では一番ストレスのない競馬だったので、ハンデ差があったとはいえこの内容には不満が残ります。
日経新春杯は、時計がかかる馬場の超スローで前残り。ミッキーロケットは突き放しているので、ハンデを考慮しても強い競馬でしたが、12.3-11.6-11.4-11.6とトップスピードが問われない競馬が向いたような気がします。
1600万勝ちも時計のかかる中山2500でしたし、それ以前を振り返っても高速馬場での好走はありません。阪神は高速馬場のまま最終週を迎えたので、この馬場状態はハッキリとマイナスです。
逆に、時計がかかる馬場であれば、長くいい脚が使えますしポジション取りもスムーズ。怖いところはあります。すべては天候次第でしょう。
6着ゼーヴィント
こちらは先行馬を見るようなポジションでレースを進め、直線入口では最内に。しかし、そこから進路がなく、一度外に出そうとするもののパフォーマプロミスとソールインパクトがいて外を諦めます。
今度はウインテンダネスとポポカテペトルの間が空いたので、そこを狙いに行きますが、2頭に挟まれてしまいブレーキがかかってしまいます。ちょうど残り100の地点での不利だったので、ここから伸び返すには距離がなく、2戦連続での掲示板外となってしまいました。
目黒記念はスムーズならば、突き抜けていたかは微妙でしたが、少なくとも馬券圏内には入っていたでしょう。この敗戦は度外視していいでしょう。どちらかといえば、全体的にタフな競馬の方が強いイメージでしたが、中間速のトップスピード戦にも一定の対応は見せました。
瞬発力はないですが、トップスピードの持続力には自信があります。福島で重賞2勝をあげていますが、ラジオNIKKEI賞は中盤で少し緩んで12.4-11.8-11.5-11.7のL2低速超持続戦。七夕賞はマルターズアポジーがハイペースを演出して、11.6-11.8-11.9-12.9の消耗戦を制しました。
さらに、中山2200での内容がよく、セントライト記念はスローから11.7-11.7-11.5-12.2でディーマジェスティと接戦。AJCCが、平均ペースで12秒前後が8ハロンも継続する一貫ペースでタンタアレグリアと接戦。瞬発力さえ問われなければ、実に安定しています。
そういった意味で宝塚記念はドンピシャの条件。前走の着順で人気が落ちるようなら、強く狙いたい1頭です。
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