2018年6月27日の大井競馬場メインレースは、上半期の統一ダート王決定戦・G1帝王賞です!
宝塚記念は上半期の総決算としては寂しいメンバーになることが多いですが、帝王賞は毎年超豪華メンバーで行われる、文字通り上半期のダートチャンピオン決定戦です。
過去10年の上位馬の顔触れを見ても、錚々たるメンバーとなっています。今年もJRA所属の7頭のうち6頭がG1馬で、もう1頭がテイエムジンソク。どれが勝ってもおかしくないですね。また、地方所属馬では南関転入後に覚醒したリッカルド、G1馬ヒガシウィルウィン、東海の雄カツゲキキトキトの3頭が中央馬に挑みます。
レース前から非常にワクワクする面子。まさに上半期を締めくくるにふさわしいG1になりそうです。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、帝王賞のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L4 | 低速(12.0) | 超失速(1.0) |
09 | L2 | 超高速(11.4) | 失速(0.8) |
10 | L2 | 低速(12.0) | 超失速(1.0) |
11 | L2 | 超高速(11.3) | 失速(0.8) |
12 | L2 | 高速(11.8) | 超持続(0) |
13 | L4 | 高速(11.9) | 失速(0.7) |
14 | L2 | 高速(11.5) | 失速(0.6) |
15 | L4 | 低速(12.1) | 超失速(1.3) |
16 | L2 | 高速(11.5) | 失速(0.9) |
17 | L2 | 低速(12.2) | 失速(0.6) |
(09,13,14,16は不良、17は重、08,10は稍重)
(最高速度:~11.4は超高速、11.5~11.9は高速、12.0~12.4は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
大井外回りの傾向は、東京大賞典の過去レース分析など解説をするたびに書いていますが、L2最速戦になることが非常に多いです。また、L4最速戦のレースでもL3で一度緩んでL2再加速戦になりやすいです。
直線が長くコーナーがきつい条件ですので、コーナーにあたるL3地点で一旦スピードが緩んで、4コーナーの出口からスパート勝負になりやすいです。
国内のダートコースとしては屈指の長さを誇る直線があるので、L2地点でのトップスピードがJRAのレースよりも強く問われます。
帝王賞がJBCや東京大賞典と違うのは、雨が残る馬場でのレースが多いことです。梅雨明け前のレースなので、過去10年でも半数以上が雨の中、あるいは雨の影響が強く残った中でのレースになります。
また、全体時計が東京大賞典より速いことが多いです。これは、雨の影響もあるでしょうが、良馬場でもそれなりの時計が出ることから、季節的な影響もあると考えられます。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | クリソライト | 6番人気8着 |
17 | クリソライト | 5番人気2着 |
2年連続でクリソライトが本命でした。大井外回りがドンピシャというタイプではなかったですが、2年とも人気がなかったんですよね。17年は見事2着に粘ってくれましたが、ケイティブレイブがあんな競馬で来るとは思わず・・・。
帝王賞のポイント
今年は天気が良い日が続くようで、久しぶりにパサパサの良馬場での帝王賞となる可能性が高くなってきました。暑くなるようで、ゲリラ豪雨的な夕立はあるかもしれませんが。
逃げ馬候補はケイティブレイブ・テイエムジンソク・オールブラッシュの3頭。何が何でもというタイプはオールブラッシュくらいですが、テイエムジンソクは前走平安ステークスで内に包まれ何もできませんでした。今回はもっと主張してくるかもしれません。
ケイティブレイブに関しては、逃げなくても競馬はできると思っていますが、JRA所属馬の中では一番内を引いてしまいましたし、ある程度出していく形にはなりそうです。
今年は地方所属馬も含めると、勝負になりそうな馬が例年より多いので、その分ペースが全体的に締まったものになりそうです。そうなると、久しぶりにL4最速でL2再加速の流れになる気がしています。
特注馬は、いつもよりはL2での瞬発力が必要ないとみて、決め手がある馬の中でもタフでロングスパート勝負にも対応できる馬を指名します。おそらく、当日も馬券上は中心視することになりそうです。
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コメント
佐渡さんこんばんは
また質問なんですが今日の大井7レースの二着に来た馬のように今まで40秒台の上がりを使ってた馬が今日のように38秒台をだすことは予想できますか?
ご意見お聞かせください
馬太郎さん
こんばんは!
7R2着のスフィーダグリーンですね。確かに戦績からは速い上がりが出せるかは分かりません。
上がりスピードは相対的な脚と絶対的な脚の2つがあると考えています。相対的というのは、同じレースを走る馬との比較で速い脚が使えるか、絶対的というのは38秒だったり40秒だったりといった数字そのものです。
スフィーダグリーンは、戦績から絶対的なスピードはあまりなさそうに見えます。相対的には上がり1位はないですが、3~5位くらいの脚は使えているので、ソコソコといった感じでしょうか。
今回好走できたということは、今まで絶対的に速い脚を使うレース経験がなかったが、実は38秒を切る脚も使えるということがわかりました。残念ながら、速い馬場の経験がないので、事前に読むのは難しいです。
ただ、2着でしたが上がり順位は3番目なので、相対的にはいつも通りの脚を使っています。なので、今回で馬場不問でc1クラスなら上位の脚を使えるのでしょう。
あと、この7Rはペースがかなり遅いですね。前半3ハロンが、スフィーダグリーンが勝った前走より1秒以上遅いです。今日は優駿スプリント含め、時計はだいぶ出やすい馬場だったので、スローと軽い馬場のおかげで速い上がりが出たのでしょう。
いつも分かりやすい説明ありがとうございます。
やはりそういう考え方でいいんですよね!
ありがとうございます!
帝王賞頑張りましょう。
佐渡さんすいません
上がり順位はどうやってきめるんですか?
馬太郎さん
上がり順位は、これまで好走したレースから推測します。
例えばスフィーダグリーンは、3勝をあげていますが、その時の上がり順位は1位タイ・5位タイ・3位タイです。
なので、好走するときは上がり最速で突き抜けるタイプではなく、前半のポジションも活かしてそこそこの上がりで粘り込むタイプと推測します。
ただ、これはあくまで相手との比較なので、38秒という数値が物理的に出せるか、読み切ることは難しいですね…
ラップ予想の弱点は、今までの経験を重視するために全く新しい条件をこなせるか読み切ることができないことだと思っています。
帝王賞お互い当たるといいですね!予想は夕方にアップする予定です!