東海Sの有力馬分析として1番人気必至、今年のダート界の主役になるであろうテイエムジンソクを取り上げます。
チャンピオンズカップ時のテイエムジンソク個別分析も参考になさってください。
夏からの破竹の勢いで臨んだチャンピオンズカップは、ゴールドドリームの豪脚に屈したもののコパノリッキーを交わして2着確保。勢いと能力が本物であることを証明しました。
今年は東海Sから始動してフェブラリーSを目指すようですが、エース級の存在になった今、ここでは取りこぼせないところ。きっちりと前哨戦をクリアしてG1馬への足掛かりを作ることができるでしょうか!?
それでは、テイエムジンソクの近3走ラップ、好走時ラップ、東海Sにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/12/03 | チャンピオンズカップ | 中京 | 1800 | 1 | 2 | L2 | 高速 | 失速 |
17/11/05 | みやこS | 京都 | 1800 | 2 | 1 | L3 | 低速 | 失速 |
17/08/13 | エルムS | 札幌 | 1700 | 1 | 2 | L4 | 高速 | 失速 |
(エルムSは重馬場)
チャンピオンズカップは外枠からのスタートで、スムーズにコパノリッキーの2番手を取り切ります。
コパノリッキーがペースを落としたためスローの淡々とした流れから、12.3-12.0-11.8-12.4と直線で高速上がりが求められる展開に。
夏から続いていた好走レースは早めスパートからの押し切りというレースで、直線での上がり勝負に対応できるかは不安な面もありましたが、この流れに滅法強かったコパノリッキーを競り落としたのは評価できます。
ゴールドドリームの爆発的な末脚にやられてしまいましたが、ゴールドドリームも軽い上がり専門といえる馬。完璧にハマったレースだったので、これに負けたのは致し方ないです。
みやこSはテイエムジンソクの良さが最大限活きたレース。
これも外枠からのスタートで、先行集団にとりつけいつでも動ける態勢に。47.8-12.3-50.0としっかりと流れたレースを早めに動き、直線の入り口では早くもセーフティーリード。そこからもばてずに脚を伸ばし切っての完勝でした。
平均からハイペースでも早めから動くことができ、それを最後まで持続させることができるのがテイエムジンソクの最大の長所です。
エルムSは高速馬場への不安を見せたレース。夏の北海道の内容から圧倒的な支持を集めましたが、ロンドンタウンに差されてしまいました。
2コーナーとL1で12秒台のラップになったものの、残りはすべて11秒台と全体的に速いラップが刻まれたレース。平均からハイでも脚を使えるテイエムジンソクですが、馬場が軽いと他馬も余力を持って追走できるので、この馬の良さが消されてしまいます。重~不良だと持ち前のスタミナ由来の持続力が発揮できないところがこの馬のウィークポイント。とはいえ2着には残れるように、エルムSのメンバー構成では絶対能力が一枚上でした。
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好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/07/09 | マリーンS | 函館 | 1700 | 1 | 1 | L4 | 低速 | 持続 |
17/06/24 | 大沼S | 函館 | 1700 | 1 | 1 | L1 | 低速 | 超持続 |
17/05/28 | 東大路S | 京都 | 1800 | 2 | 1 | L2 | 低速 | 持続 |
(すべて良馬場)
古川騎手に乗り替わってからの3連勝の内容ですが、すべて持続戦になっているのがポイントでしょうか。
先の近3走ラップ時でも書いたように、テイエムジンソクの長所は速いペースでも最後まで脚を持続して使えること。
函館の2戦、特に大沼Sはかなりのハイペースだったのですが、早め進出からL1地点ではただ1頭伸びが違い、この馬のラップがレースラップになるようなレース。
ダートクラスでもクラスが上がれば上がるほど、瞬発力を強く求められる傾向がありますが、その中では異質の持続力タイプの一流馬です。
東海Sにむけたポイント
現状評価:◎~◯
持続力勝負がベストですが、超一流の集うチャンピオンズカップで瞬発力勝負にも対応しましたし、このメンバーでは負けられないでしょう。
危なくなる要素としては、内枠でつつまれる・雨で馬場が軽くなるくらいしか考えられません。
枠順はまだわかりませんが、天気は大丈夫そうなので、よほど枠順の組み合わせが悪くならない限りはまず連対は確実でしょう。
この馬を消せないとなると、馬券の買い方に工夫が必要になってきそうですね。