過去6年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
12 | L2 | 高速(11.0) | 超失速(1.1) |
13 | L2 | 高速(11.4) | 超持続(0.2) |
14 | L3 | 低速(11.9) | 持続(0.4) |
16 | L2 | 低速(11.5) | 持続(0.5) |
17 | L2 | 低速(11.7) | 失速(0.9) |
18 | L2 | 高速(11.3) | 失速(0.7) |
(12~14は12月開催、14は重馬場、12,17は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
17 | プリメラアスール | 2番人気9着 |
18 | レイホーロマンス | 11番人気2着 |
17:12.9-11.6-12.7-12.3-12.1-11.8-11.9-11.8-11.7–12.6
18:12.2-11.3-12.1-12.3-12.4-12.6-12.1-11.8-11.3-12.0
中京コースは向正面から4コーナーにかけて下り坂が続くので、17年のように牝馬限定戦でも中間で息が入らず、ロングスパート戦になりやすいです。
直線が長いのでコーナー最速のような競馬にはならないのですが、残り1000mから11秒台に突入し、直線を向くまで同じラップを刻み、L2で瞬間的に速くなるというのが典型的な流れとなります。L2地点は上り坂なので、ここでラストスパートをかけることから終いは失速幅が大きくなりがちです。
しかし今年は敢えて、直線までゆったりと流れて2ハロンのトップスピード勝負を想定します。理由は先週の競馬にあります。
先週の中京芝コースは、かなりの高速馬場でした。土曜メインの1000万特別が60.0-59.0とスローペースで1分59秒ジャスト。高低差が大きい競馬場なので、この時計はかなり速いといえます。
そして、重要なのは先週は異常なほど仕掛けの遅いレースが多かったです。日曜日は芝のレースが4つありましたが、L1最速戦が1つとL2超持続戦が3つ。超持続戦は最速地点とL1のラップ差が0~0.2のことを指すので、L2で仕掛けてから最後までスピードが落ちていないというレースが続いています。
つまり、馬場が軽くなっているので、もっとペースを上げたり仕掛けを早くしても脚がもつはずなのですが、騎手の意識が追いついていないのでペースが上がらず、結果的にラストスパートをかけた後もスピードが全く落ちない結果となっています。
今年の愛知杯に関しては、逃げ候補のティーエスクライ・ランドネはともにスローペース志向が強い馬。ペースに敏感なデムーロ騎手のレッドジェノヴァが動きづらい最内に入ったので、途中からペースが上がる可能性もかなり低いです。
そのため、例年のようにロングスパート向き・パワー型の牝馬ではなく、負荷の軽いレースに自信がある馬を狙います。
スポンサーリンク
愛知杯のポイント
◎[最強]競馬ブログランキングへ
◯11ノームコア
馬連◎-11
◎[最強]競馬ブログランキングへ
以前から評価をしている馬を本命にします。能力だけでなく、瞬発力は高いがあまり脚が長く使えない適性面でも今回はピッタリです。
前走は1000m通過が62.5秒のスローペースで、12.0-11.8-11.3-11.8とL2高速持続戦でしぶとく抜け出しました。L1で急坂を迎える中山での結果なので、見た目以上に瞬発力重視の負荷の軽いレースになっています。
2走前も超スローのL2高速持続戦を押し切りましたが、映像をみるとL2で鋭く抜け出して差を2馬身ほどつけています。L1では少し差を詰められているように、使える脚は思われている以上に短いです。
そのため、3走前に重賞挑戦したときの12.2-11.0-10.8-11.8という早めスパートからの失速戦だと、見た目の手応えほどラストで伸びてきません。
通常の愛知杯だと危険なタイプですが、今年のスローの負荷の軽い競馬ならば世代上位の能力が発揮できると考えます。
◯11ノームコア
紫苑ステークスが11.8-11.5-11.5-11.2というL1最速戦。2歳のアスター賞もL1最速戦で楽勝だったように、ハービンジャー産駒ですがとにかく負荷の軽い競馬向きです。
エリザベス女王杯は12.0-11.6-11.4-11.7とスピードはあまり落ちない競馬でしたが、伸びきれなかったようにこれでもノームコアにとっては負荷がかかったと考えられます。
時計の出やすい軽い馬場で、仕掛けが極限まで遅い方がいいという実はツボの狭いタイプだと思います。絶対的な能力の高さがあるので、他の条件でもソコソコ走れているという見立て。
こちらも例年の愛知杯だと危ない人気馬ですが、今年の馬場・展開ならば。