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2018年のマイルチャンピオンシップ予想公開記事はこちら(◎ミッキーグローリー)
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L3 | 低速(11.5) | 失速(0.6) |
18 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.5) |
(17は稍重、18は重)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
想定上がり:L2高速失速
京都マイルは、2ハロン平坦→2ハロン上り→1ハロン下り→3ハロン平坦というコース。
淀の坂は「ゆっくり上ってゆっくり下る」というのがセオリーですので、L4地点の下り坂で急にスピードが上がるケースは稀。過去10年でL4最速戦となったのは1度だけとなっています。
一番スピードが上がるスタートからの2ハロン目が平坦なので、テンのスピード自体は上がりやすいですが、3ハロン目からは上りが続くのでペースが一旦緩みます。
後半の4ハロンは、L4の下り坂でスピードがジワジワつき始めるので、上がり3ハロンで加速力が問われず、ゴールまである程度のスピードでなだれ込む形になります。
こういうレースだと、L1での失速に耐える能力はあまり必要とならないことが多いのですが(11秒台半ばを3ハロン続けるようなイメージ)、京都の場合は道中で上って下ってとスタミナを削がれるので、意外とL1ではスピードが落ちやすいです。
また、近年は10月が不安定な天候になることが多いので、全体スピードもいらないケースが多いです。16年から3年連続で1分33秒台の決着となっていますが、今年も(近年では一番速い馬場になってはいますが)時計が出ても1分32秒台後半で決着するでしょう。
17年はマルターズアポジー、18年はアエロリットと逃げ馬がはっきりとしていましたが、今年は先行馬が少ない組み合わせ。
内からグァンチャーレ・マイスタイル・ダノンプレミアムがハナを切る候補だと思いますが、グァンチャーレとダノンプレミアムは自らペースを引き上げるタイプではないですし、マイスタイルも中距離ではミドル~ハイで刻んでいくタイプであるもののマイルだとペースを上げ切れるほどのスピードはありません。
個人的には、マイスタイルがハナ、2番手の内にグァンチャーレ・外にダノンプレミアムという形を想定していますが、どちらにしてもペースは上がらないと思われます。
バランスとしては47.0-46.0=1:33.0のイメージで、後半はL4からジワジワとスピードを上げていき、ラストは少し落ち込む形、数字に落とすと11.6-11.4-11.2-11.8のようなレースになると考えています。
加速力は必要なく、タフな馬場(といっても府中の超高速馬場と比べての相対的なタフさ)である程度のスピードを保ち続けられるようなタイプを狙い打ちたいです。
ダノンプレミアム・ダノンキングリーのダノン2トップと、春のマイル王・インディチャンプの3頭が人気を集めていますが、特にダノンキングリーとインディチャンプは軽い馬場の方がベターという印象ですので、一波乱あってもおかしくないレースだと考えています。
予想【自信度S】
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◯03マイスタイル
単勝・複勝◎
馬連・ワイド◎-3
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スローペースからのややロングスパート戦という想定になると、3,4コーナーである程度スピードが上がるので内を通した馬の方が有利です。
京都の馬場は外が伸びやすい形になってはいますが、先週のラッキーライラックや土曜10R比叡ステークスのレッドレオンのように最内から突っ込んでくるレースも可能な馬場状態。
土曜は派手な外差しも何度かみられたので、内枠の馬の人気が思ったよりも上がっていませんが、個人的には狙いは内枠だと考えています。
スローペースなので先行馬の方がチャンスは多いでしょうから、前に行けて2・3列目のポケットから競馬ができる馬がベストポジションとなるので、そのポジションを狙えそうな馬の中から適性がある馬を探しました。
・・・正確には特別登録段階から狙いたいと考えていた馬が、上記のイメージにピッタリとはまる枠を引けたので自信度をMAXまで上げて◎を打ちました。
少し重めの馬場でL2失速戦の形になると強い、というイメージをもともと持っていましたが、ここ1年で適性の幅をぐっと広げており、ついに本格化したという印象です。
昨年のキャピタルステークスで1分32秒台の時計に対応してタワーオブロンドンを降したのにもビックリしましたが、今年の春以降はさらに驚きのレースが続きました。
3走前のマイラーズカップは、48.5-44.1の超スローとなり11.8-10.9-10.3-11.1という究極のトップスピード勝負に。瞬発力では現役トップのダノンプレミアムにはかないませんでしたが、インディチャンプを抑え込む粘りの走りができました。
ここでは、10.3という究極のスピードに対応できたのに驚きました。
2走前の安田記念は、45.8-45.1=1:30.9という超高速馬場でのレースとなりましたが、2番手から粘り込む競馬で掲示板は確保。11.2-11.1-11.2-11.6と、失速幅が少ないトップスピード持続戦の極致のような競馬でしたが、落ちきった時の粘りという武器を出せなくても一流戦相手に勝負することができました。
前走のスワンステークスは、スタートがあまりよくなかったうえに、イエローマリンバ・セイウンコウセイ・マルターズアポジーとテンに速い馬がいたため中途半端なポジションの競馬に。直線では前と左右が壁になるかなり苦しい競馬で、仕掛け遅れてしまったために上位からは大きく離されてしまいました。仕掛けポイントに加え、こじ開けた後のL1でも進路を切り替えているので、見た目以上に不利の影響は大きかったです。
今回は、2,3走目前よりも重い馬場の京都で競馬ができ、休み明けで不利を受けまくった前走からの大きな上積みも見込めます。
さらにスローペースで2列目のインを確保できるメンバー構成。スタート次第ではハナを取る形でペースをさらに落とし込めるかもしれません。
直線の入口で出し抜く形をとってしまえば、終いのしぶとさはG1でも十分に通用するレベルまで成長していますので、スムーズな競馬ができさえすれば馬券圏内の可能性は十分に高いと考えています。
その他の馬
マイスタイルは、マイルくらいの距離が一番合っているのでしょう。2000mくらいだと前半からのスピードは上位ですが、抑えが利かなくなるので展開次第になってしまいます。マイルだとどのポジションからでも競馬ができる馬で、全体スピード的には適度に時計がかかる馬場がベター。しかも、今回は無理をしなくてもハナを取れるようなメンバー構成ですので、上手く前半でごまかせれば◎馬と一緒に粘り込むレースが叶うかもしれません。
ダノンプレミアムは評価的には◯なのですが、馬券としては買ってもおいしくないので消しという評価。ペースが落ちてしまえば機動力を活かしてなんでもできるでしょうが、マイルのスローで外枠になった時に抑え込めるのか。
また、ダノンプレミアムがスローの3番手に控えた時に後続がダノンプレミアムの動きに合わせることで、全体の仕掛けが遅くなって前が残りやすくなる可能性もあります。色々な意味でレース全体の鍵を握る馬です。
ダノンキングリーは、東京の高速馬場の方が現時点では良さそうです。今回は、全体スピードが出ないレースになるのでタフさが足りるかどうか。3歳世代では一番良い馬ですし、距離適性もマイル~2000mがベストなのでしょうが、あの面子ならばジャパンカップの方がラップ適性的にはよかったかも、と思ってしまいます。前走で見せた出遅れも、癖になっていないか不安です。