2019/03/09中山11R中山牝馬ステークス予想【自信度C】

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過去レース分析・コースの特徴

最速地点 最高速度 失速度合
17 L2 高速(11.3) 持続(0.5)
18 L2 低速(11.5) 持続(0.4)

(17は良、18は稍重)

(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)

(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続)

想定上がり:L2低速失速

 中山記念・スプリングステークスと今回の中山牝馬ステークス。春の中山開催では芝1800mの重賞が3鞍組まれていますが、中山牝馬ステークスだけはL2最速戦が優勢となっています。

 中山1800はスタート地点が中山の急坂で、最初の直線が短く1コーナーをすぐに迎えます。さらに、1コーナーも上りになっているので前半が極端に遅くなりやすいです。

 中山記念では、前半の遅さを挽回するかのように向正面の下り区間となるL5地点からスピードが一気に上がりますが、牝馬限定戦となる中山牝馬ステークスでは向正面でもゆったりとしたペースが続きます。

 だらっとしたペースが勝負どころの3,4コーナーまで続くため、スパート地点がL2となり、終いも失速しづらくなっています。

 今年の場合は序盤・中盤の進み方が読みづらいのがポイントとなります。積極策を採る馬がカワキタエンカクロコスミアランドネミッキーチャームと4頭もいます。クロコスミアとランドネはペースを上げたくないタイプなので、内のカワキタエンカが行く気を見せたら抑えるでしょうが、人気のミッキーチャームがどのような動き方をするかは読みづらいです。

 枠の関係からもカワキタエンカがハナ、ミッキーチャームが2番手で落ち着くでしょうが、この2頭はそれなりに前半からペースを上げていく可能性があります。

 また、ミッキーチャームは中盤も緩めない競馬でアーモンドアイに立ち向かった秋華賞の競馬から、中盤でもペースを落とさない可能性もあります。ここはカワキタエンカとのポジションの兼ね合いになるでしょうが。

 というわけで、今年はジッと構えて瞬発力勝負という単純なレースにならない可能性があります。もちろん、傾向としてL2最速戦になる可能性は視野に入れつつ、中盤で緩まずにL2再加速という二段階加速戦も視野に入れておきます。

 幅広い適性が合った方が買いやすいので、小回りコースでの総合力の高さを重視します。

予想【自信度C】

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◯10デンコウアンジュ
▲13ミッキーチャーム
★01アドマイヤリード
△08レイホーロマンス
△09ウラヌスチャーム
△02ノームコア

馬連◎-10
ワイド◎-10
3連複◎-10-1,2,8,9,13

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 なんでもできるタイプを上位にとりたいということで、適性の幅が広く1800ベストの馬を本命にしました。

 安定した成績を続けていた馬だけに、ここ2走の着順は悪く見えます。

 しかし、2走前は前が壁になったのが痛く、直線でブレーキを踏まされてから外に出しての再加速で、ゴール前は3着争いの中で一番伸びていました。

 また、前走は45.5-47.2のハイペースを不利な外枠から先行した分だけ坂で垂れてしまいました。どちらも巻き返すだけの余地はありますし、牝馬路線では上位クラスなのは間違いありません。

 個人的には左回りの軽い馬場がベストだと思っていますが(18府中牝馬ステークスで◎を打ちました)、中山コースの実績もありますし、1800のロングスパート戦でもこの馬らしい2着があります。

 今年の中山牝馬ステークスは例年に比べてレベルが高いですが、条件的に疑問符がつく馬もいるので、流れ不問でなんでもできるこの馬から入ります。

 先週の雨で馬場状態も読みづらいので、中枠に入ったのも無難だと思います。

◯10デンコウアンジュ

 前走のターコイズステークスでは、すごいところを突いて3着に食い込みましたが、このレースで改めてデンコウアンジュは小回り向きと再認識しました。

 東京での実績が輝く馬ですが、メジャーエンブレムを負かした15アルテミスステークスは12.6-11.9-11.1-11.2と府中にしては珍しいL2での急加速戦。また、17ヴィクトリアマイルもL2最速戦で、実はいい脚がそこまで長く使えない馬です。

 府中の芝コースはデフォルトが直線入口でスパートが始まるL3最速戦。デンコウアンジュが好走したレースは、府中芝では例外的な流れです。

 どうしても府中での好走が目立つので、直線が長い外回りコースを中心に使われていますが、鋭い脚は一瞬しかないので、実は小回りコースの方が合っています。

 事実、中山では3着2回、福島でも3着4着と毎回安定して短い直線で猛追を見せています。

 今回はターコイズステークスよりハンデが1キロ軽くなっていますが、相変わらず人気は全然上がっていません。小回りだとスローでなくても走れているので(府中だとスローの仕掛け遅れ戦に限定される)、再度の好走チャンスだと考えます。

その他の馬

 ミッキーチャームは小回り向きの素質を兼ね備えています。一貫ペースで走れますし、コーナーでもしっかりと加速できることからも、すんなりなら好勝負必至です。外枠・斤量・他の先行馬・直線の急坂とマイナスポイントが多いので、1番人気のここは様子見です。

 逆にノームコアは危ない人気馬と見ています。この馬の好走は、極端なスローでL2~L1で減速がないレースに限られています。今回も極端なスローになればいいですが、さすがにこのメンバーでは望めないです。スタートは前走はアクシデントなので大丈夫だとは思いますが、内枠で包まれる可能性が出てきそうなのも不安要素です。

 アドマイヤリードは中山で復活してきましたが、内の馬場が回復すれば当然圏内。この馬も長い直線がいいようで、使える脚が短い分だけ小回りで安定したと考えています。

 ウラヌスチャームは期待していた好素材だったので、前走には少しガッカリ。ワンブレスアウェイが前でフラフラしていたので満足に追えないところはありましたが、ノームコアと比べるとトップスピードの質で劣ります。今回はトップスピード面での争いにはならないでしょうが、この馬の武器もトップスピードの高さだけに・・・。ただ、使える脚が短いので小回りで上昇の余地はあります。

 レイホーロマンスは前走スムーズに追えなかったことと、小柄で斤量に敏感なタイプなので、51キロで前進があるとみて拾います。前が速くなった時の漁夫の利候補。

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