2018年のオークス過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.4) |
18 | L2 | 高速(11.1) | 持続(0.5) |
(17,18ともに良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続)
想定上がり:L2高速持続
近年のオークスはラップ傾向が一貫しており、4コーナーまでは淡々とレースが進み、L3から11秒台前半、そこから大きく失速することなくゴールを迎えます。
18:12.4-12.2-11.1-11.6
17:11.6-11.3-11.2-11.6
16:12.7-11.4-11.5-11.6
15:11.9-11.3-11.6-11.9
14:12.0-12.0-11.3-11.8
14年や18年はL3が12秒台ですが、オークスは離し逃げとなる形が多いので、L3地点では既に苦しくなった逃げ馬のラップが残っているためです。
近年は中距離型の活躍が多くなってきていますが、道中を淡々と進めてから勝負どころで高速上がりを使い、なお最後までバテ切らずに伸び続ける必要がある=今どきの中長距離戦の流れと合致しているからだと思われます。
とにかく3ハロンを高速で走り続ける必要があるので、何よりも重要なのはトップスピード持続力です。また、全体のバランスとしてはややスロー~スローになるので、先行タイプのスピード持続型が有利。瞬発力が多少足りなくても、長くいい脚を使えるタイプならばポジション差を活かして粘り込むことができます。
土曜の東京芝コースは、直線に入ってから先行馬が内を空けて走るシーンが多く見られました。極端に内が悪いという感じでもありませんが、伸びやすいのは内から4,5頭分空けたところでしょう。
このパターンも近年多くなっていますが、馬群全体が外を回るので、優先的に馬場がいいところを選べる先行馬がかえって有利になっています。差し馬が必要以上に、コーナーで外を回らされてしまうということです。
前に行く馬ならば気にする必要は少ないですが、中団から競馬するタイプは外枠に入ると圧倒的に不利です。
予想【自信度B】
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◯16ビーチサンバ
▲11シゲルピンクダイヤ
★02クロノジェネシス
注06アクアミラビリス
馬連・ワイド ◎-2,6,11,16(アクアミラビリスは少額の抑え馬券)
3連複BOX◎,2,6,11,16(同上)
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内枠・先行馬・トップスピード持続型と三拍子揃った馬を狙います。スタートが心配ですが・・・。
前走はスタートが良くなかったこともありますが、外枠の馬が主導権を握る展開で、内にいた◎馬は馬群に押し込まれてしまいました。
結果として、ほぼ最後方からの競馬となってしまい外にも出せずにイン突きの競馬に。幸いに前は空き、長く脚は使えたものの前半のロスが最後まで大きく響くことになりました。
この馬が一番パフォーマンスの高い競馬をしたのは未勝利戦ですが(レースランクは低いものの時計は非常に優秀)、47.3-12.1-47.4と平均ペースで、12.5-11.6-11.5-11.8と中緩みのトップスピード持続戦。
4コーナーで自ら動いていって、早々に先頭に。最後までスピードが落ちず、L1では後続が先に止まってしまう圧勝となりました。
自らのラップは上がり3ハロンの公表タイムから逆算すると、11.4-11.5-11.8。L3最速で最後までスピードが落ちていません。また、この日はそれなりに時計がかかる馬場で、同距離の古馬500万条件より全体時計が0.2秒速いという破格のタイムでした(しかも、古馬戦の方が前半のペースが速かった)。
長い直線でのトップスピード持続戦が最大の武器で、2000mでの勝ち鞍があるように中距離でスピードのオンオフがはっきりしても対応できます。
やや時計がかかる馬場がベストかもしれませんが、前走であれだけ走れるのならば高速馬場も対応可能です。
冒頭で書いた通り、スタートが心配でたまらないのですが、今回は主導権を取る可能性があるジョディー・コントラチェックが自らより内。メイショウショウブはかなり外を引いてしまいましたので、普通に出れば2,3列目を取ることは難しくないでしょう。
有力馬に負けているので人気の盲点になっていますが、条件替わりと前走からの挽回度の大きさを考えれば、十分に中心視できる馬だと考えています。
その他の馬
クロノジェネシスの扱いに悩みましたが、消すまでには至りませんでした。消耗度の少ないレースでトップスピードを出し切る形になれば、世代トップなのは間違いありません。また、アイビーステークスやクイーンカップで、スローかつ高速馬場で我慢を利かせた時の破壊力は証明済みです。
ただし、この枠がどうしても気になります。内枠自体は、上の方で書いた通り有利ですが、北村友一騎手は良くも悪くも枠なりの競馬をするタイプですが、捌きが上手いタイプではありません。空くかどうかはその時になってみないとという騎手ですので、捌き切れない可能性があります。クロノジェネシスは瞬発力があるので、前さえ空けばトップスピードにすぐ乗せることはできますが、伸びきらない内を選択したときにどうなるか・・・。
なお、北村友一騎手自体は、私は割とよく買います。ロスなくので打率自体は高くなります。ホームランが少ない巧打者タイプなので、大レースならではの厳しいレースになったときの経験を積めば、もっと大きいところでも勝てるようになるのではないでしょうか。
ビーチサンバは、いい脚は一瞬タイプとずっと書いてきました。これまでのレースを振り返ると、正しくはギアをトップに上げるところで対応が遅れる馬と認識を改めました。桜花賞なども、速いところでダノンファンタジーに置かれながらもゴール前では接戦に持ち込んでいます。
最高速度の高さがトップクラスと比べると少し落ちますが、持続力自体はある馬。4コーナーからの動き出しはいいのですが、そこからもう一段スピードを上げるところで苦労して、だらだらと動き出しからのスピードがゴールまで続くというのが正しいビーチサンバ像。それならば、動き出しからもう一段の加速が必要ないオークスは合うと思います。
外枠に入ってしまったためにレースが難しくなりますが(この馬もゲートが怪しい時がある)、桜花賞でも道中早めに上がっていって折り合いをかかなかったように、操縦性は非常に高い馬。福永騎手×友道厩舎ですから、昨年のダービーの再現ができれば面白いと思います。
シゲルピンクダイヤは、桜花賞でトップスピード持続力の高さが本物であることを証明しました。折り合いの難しさやゲートが不安定など、まだまだ粗削りではありますが、力を出し切れば適性的にも問題ないと思います。
大穴で、溜めきれば驚異的なトップスピード持続力を誇るアクアミラビリスも抑えます。馬体が戻っていないと厳しいでしょうが、桜花賞では早めに競馬を止めていた感じなので、人気ほどの力差はないでしょう。
人気馬で消したのはコントラチェックとラヴズオンリーユー。
コントラチェックは上がりの速さより全体スピードを活かすタイプなので、オークス向きではないですし、60秒を切るような逃げを打つのは難しいでしょう。
ラヴズオンリーユーは、相当強い可能性がありますし、適性的にも向いていないわけではありません。1番人気であることで馬券的妙味がないことと、コーナーから動いていくタイプだけに外枠の不利が大きいとみました。苦渋の消しではあります・・・。