2018年の紫苑ステークス過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
2018年の紫苑ステークス予想公開記事はこちら(◎クイーングラス)
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L2 | 高速(11.4) | 超持続(0) |
18 | L1 | 高速(11.2) | 超持続(0) |
(17,18ともに良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続)
想定上がり:L2高速超持続
近2年の上がり4ハロンラップは、以下の通りになっています。
17:11.9-11.5-11.4–11.4
18:11.8-11.5-11.5-11.2
赤い部分が高速上がり区間ですが、わかりやすい仕掛け遅れ戦になっています(18年の場合はノームコアが圧勝したこともありますが、上位馬もパタッと止まっていません)。
秋の中山開幕週は2014年の路盤改修以降、2015&2016はタフな馬場でしたが、2017&2018は極軽馬場となっています。わかりやすいのが京成杯オータムハンデの勝ち時計なのですが、これはまた別記事で。
路盤改修のタイミングと合わせて、エアレーション・シャタリングといった馬場補修の方法が一般化してきましたが、この方法も年を追うごとに進化していると考えられます。
15,16は開幕週で内が柔らかく、踏み固められていくことで最終週のG1デーには時計の出やすい馬場になるという仕組みでした。しかし、ここ2年は開幕週から整地された状態でレースを行っても、スプリンターズステークスまで馬場がもつようになっています。
蓄積されたデータから、開幕週からしっかり整備しても馬場状態を維持する方法論が出来てきたのではないかと推測されます。
話が少しそれてしまいましたが、紫苑ステークスもここ2年のように時計が出やすく、内を通す先行馬が有利となります。
さらに、中距離の3歳牝馬限定戦ということもあり、前半のペースが上がらずにコーナーでもジワジワとしかスピードが上がらないため、ゴールまで脚を余した状態で走り抜けるというのが、紫苑ステークスのレースの流れとなります。
瞬発力がさほど要求されず、さらに長い脚を使う必要もないので、極めて特殊な適性が要求されるレースとも言えます。
一番適性が向くのは、やはり超持続戦・ゴールまで加速続けるラップで好走経験がある馬。ただし、時計のかかる馬場での低速~超低速戦の持続型に強い馬ではなく、高速上がりのスローでの持続型レースでの好走経験が重要です。タフさは、逆に開幕週の馬場では不要です。
ノームコア(アスター賞)、マウレア(赤松賞)、ディアドラ(矢車賞)、カリビアンゴールド・ポールヴァンドル(かもめ島特別)と過去2年の馬券圏内に入った馬のうち、昨年3着のランドネ以外は高速超持続戦での好走経験(新馬戦以外)があります。
そのランドネも、先行して高速持続戦のスイートピーステークスを勝っています。小回り2000でも高速持続戦を逃げ切った経験がある馬です。
高速(超)持続戦を勝っている馬、できれば先行して勝っている馬が狙い目になります。
予想【自信度B】
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◯02クールウォーター
▲14カレンブーケドール
★15パッシングスルー
△05レッドベルディエス
△13アップライトスピン
穴10レオンドーロ
単勝◎
馬連◎-2,5,10,13,14,15
ワイド◎-2,10,14
3連複◎,2,14-◎,2,14-◎,2,5,10,13,14,15
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脚質的な不安はありますが、今年のメンバーで唯一、1勝クラス以上で高速超持続戦を勝っている馬を◎にしました。
前走が該当レースですが、49.9-12.7-45.3という超スローペースを最後方から進め、直線で末脚を爆発させました。12.1-11.4-10.8-11.0と終いも全く落とさない形で、軽さを存分に見せつけました。
エンジンのかかりはあまりよくないですが、紫苑ステークスに関してはあまりマイナスにはなりません(ただし、大外を回す形になるとかなり厳しいです)。
春は馬体重が大きく減ったことで、重賞では活躍できませんでしたが、前走の内容ならばここでも十分に通用するはずです(今年は芝の2勝クラス好走馬が皆無なのもプラス)。
その他の馬
クールウォーターは、新馬戦がL1高速超持続戦。ここでは手応えの違いを見せての快勝で、上のクラスでも通用すると期待していましたが、その後はイマイチ。瞬発力を直線の入口で使うレースだと少し置いていかれています。今回はじわじわと動いていくレースになるので、巻き返しの可能性は十分にあります。内枠・先行馬というのもプラス。
もう1頭の◎という扱いに限りなく近い存在です。
カレンブーケドールは、オークスの内容が素晴らしかったです。道中の緩みが少ないレース(スタート直後を除く一番遅い区間で12.3)で、早めに抜け出して11.7-11.4-11.6-12.3と終いで失速しながらも粘り込みました。ただし、この内容からはタフな競馬に持ち込んでというタイプという印象。新馬戦でダノンキングリー相手にL1高速超持続戦を争っているので、能力差でここでは有利だと思いますが、出し切る形が理想となります。
レッドベルディエス・アップライトスピン・パッシングスルーは、東京の新馬・未勝利での高速超持続戦好走馬。小回りのタフなレースで1勝クラスを勝ったレッド・パッシングと、小回り未経験のアップライトスピンのどちらが浮上するかは、やってみないとわからないところもあります。
レオンドーロは、中山2000の未勝利戦でL1高速超持続戦を経験済み。その時の相手がディキシーナイトで、後続には7馬身差をつけているように軽い小回り戦での浮上が考えられます。穴ならこれかと思います。