2018年の高松宮記念過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
12 | L3 | 低速(11.6) | 失速(0.9) |
13 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.6) |
14 | L3 | 低速(11.9) | 超失速(1.3) |
15 | L2 | 高速(11.3) | 持続(0.3) |
16 | L3 | 超高速(10.8) | 超失速(1.3) |
17 | L2 | 高速(11.3) | 失速(0.9) |
18 | L3 | 高速(11.4) | 失速(0.9) |
(14は不良、15,17は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
想定上がり:L3超高速超失速
16年を赤字にしていますが、参考になるのはこの年くらい。雨に祟られる時期ですので、近年は勝ち時計が8秒台半ばのレースが多くなっています。
また、良馬場でも中京改装初年度の12年は非常に馬場が重く、13年は前半34.3とG1のスプリント戦としては極めて遅いペースでした。
今年の場合はモズスーパーフレアがいることから、スローになる可能性はほぼありません(モズスーパーフレアが出遅れた場合くらいでしょうか)。
また、今年は高速馬場で決戦を迎えそうです。開幕から速めの時計が出やすい今春の中京開催ですが、土曜日もなかなかの好時計での決着が多かったです。
土曜5Rの3歳未勝利が33.9-34.7=1:08.6で、近年の高松宮記念の勝ち時計とほとんど同じ。単純な比較は難しいですが、G1であれば1秒5は速くなると考えれば、今年は1分7秒台前半、ひょっとしたら6秒台での決着も見込める馬場になっています。
時計が速い馬場だった16年の高松宮記念は、以下のようなラップでした。
11.7-10.1-10.9-10.8-11.1-12.1 (32.7-34.0=1:06.7)
高速馬場での競馬になりやすいCBC賞も、テンとラストの1ハロンが11秒台後半~12秒台で、残りは10秒台が連発するラップが発生しています(16年、18年)。
モズスーパーフレアは、まともに逃げれば32秒台半ばのスピードが出る馬なので、上記16年のようなラップでレースが展開される可能性が高いです。
下り区間とはいえ、前半の高い追走スピードは必須になります。近年のスプリントは前半で折り合いをつけてイーブンペースを作って、上がり勝負になりやすいのですが、そのようなレースとは真逆のラップになります。
高速決着が予想されるので全体スピード、軽い馬場での実績も欲しいところ。前半を32~33秒台前半で競馬ができて、さらに6秒台~7秒台前半で走り抜けられるような前傾型スプリンターが狙い目です。
予想【自信度S】
◎[最強]競馬ブログランキングへ
◯15モズスーパーフレア
▲09ナックビーナス
単勝◎
馬連BOX◎,9,15
3連複◎-9-15
買いたい馬が3頭にはっきり絞れたので、ここは勝負レースです!
スポンサーリンク
◎[最強]競馬ブログランキングへ
またとない条件が揃った馬がいます。人気的にも十分妙味があるので強く勝負したいです。
まず、久しぶりに高速馬場で競馬ができそうなのが何よりのプラスポイント。近3走は1分8秒台前半での決着タイムとなる競馬でしたが、自身のオープンクラス2勝は6秒台~7秒台前半。特に、3走前は雨が降る中の競馬で、レース前からチャンスなしでした。
次に、内枠を引けたのが非常に大きいです。2走前、3走前は内枠ではありましたが、勝負どころで早めに外に持ち出してしまいタメが利きませんでした。前走は8枠での競馬でしたが早い段階でスイッチが入ってしまい、大外をマクリ気味に上がっていって先頭に立ちますが、L1で息切れしてしまいました。
重賞勝ちは、直線まで前が空かないストレスのかかる競馬でしたが、逆にノビノビ走らせると脚が溜まらないタイプです。
今回は内を引いただけでなく、前に行く馬が真ん中より外枠に多いので、自然と前に壁ができそうです。
最後に前半のペースもこの馬向きになります。重賞勝ちの前後半ラップが32.7-34.3と32.4-34.2というもので、どちらも32秒台の前半となっています。
先ほどの内枠の話とも関連しますが、自力でタメを作れない馬なので、ペースが流れてくれた方が競馬がしやすいです。
中京コースは馬券圏内を外したことのない得意コースですし、揃いすぎて怖いレベルで条件が好転します。スプリント界のトップクラスの1頭ですので、条件がハマればG1勝ちも夢ではありません。
◯15モズスーパーフレア
ここ2戦は圧巻。32.8-34.2のカーバンクルステークス、32.3-34.8のオーシャンステークスと、自らハイペースを作って直線で一脚を使ってナックビーナスを抑え込んでいます。
モズスーパーフレアの最大の武器は前半でどれだけあげても、上がりで瞬間いい脚を使えること。逆に、前半をスローに落としてもいい脚は瞬間しか使えません。
ラピスラズリステークスはその典型例で、34.0-34.1と近2走よりずいぶん楽なペースで逃げることができましたが、これを後半の伸び脚につなげることはできませんでした。
中京コースは、スタート直後が少し上り区間ですが、すぐに長い下り坂になるため前半で自身のスタートダッシュを活かしやすいコースです。
ただ、全馬苦しくなるゴール直前に急坂がある中山とは違い、L2地点に上り坂があり、上ってから200m踏ん張らなければいけません。
このために中京芝コースは逃げが決まりづらいのですが、今現在のモズスーパーフレアが持つ驚異的な前半スピードをフルに発揮できれば、残り200mの地点で勝負がすでについている可能性もあります。思ったよりダノンスマッシュと差がある2番人気なのもいいですね。
▲09ナックビーナス
2戦連続でモズスーパーフレアに封じ込められていますが、この馬自身も7秒台前半で走れているように充実しています。
こちらはL2最速戦に強い馬で、コーナーで一旦緩んで再加速となると強い馬。キーンランドカップがそんなレースで、33.7-35.7とハイペースを刻んで12.0-11.6-12.1とL2でハッキリと再加速してダノンスマッシュを突き放しました。
ただ、昨年のL3最速戦だった高松宮記念でもあわやの競馬ができたように、単純にスプリント戦での絶対能力が高い馬です。
本質的にはパワー型で時計のかかる馬場の方がいいですが、近2走のタイムからも高速馬場でも好勝負は可能。ペースは上がってくれた方がいいので、モズスーパーフレアとは良いコンビと言えます。コースを考えればモズスーパーフレアとの差は詰まるかもしれません。