2018年の天皇賞秋過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
2018年の天皇賞秋予想公開記事はこちら(◎サングレーザー)
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L3 | 超低速(12.0) | 超失速(2.0) |
18 | L3 | 超高速(10.9) | 超失速(1.1) |
(17は不良、18は良)
(最高速度:~10.9は超高速、12.0~は超低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が1.0~は超失速)
想定上がり:L3超高速失速
天皇賞秋は府中のレースとしては珍しくL2最速戦になりやすいレースです。スローでペースが上がりづらく、直線の入口でもスピードが上がりきっていないラップになることも珍しくありません。
しかし、昨年はキセキの強気な仕掛けの結果、59.4-57.4=1:56.8という超高速決着の中で超スローバランスでしたが、11.3-10.9-11.6-12.0とコーナーでスピードが上がりきるというある意味府中の芝レースらしいラップになりました。
今年はアエロリットが出走するということで、また昨年のようにL3最速戦になる可能性が高くなりました。東京で逃げているレースはすべてL3最速戦となっているので、出遅れなどのハプニングがない限りは4コーナーからスピードを出し切るレースになるでしょう。
問題は前半のペースだと思います。アエロリットが内枠を引いたことで、主張すればハナを取れる可能性が極めて高くなりましたが、この並びで他の馬が積極策を選ぶとは思えません。8枠2頭ウインブライト・アルアインは先行したいくちなので、出していく形にはなるでしょうが、内のアエロリットを見ながらのレースを選択するでしょう。
さらにアエロリットにとっては2年前の秋華賞以来の2000m。前向きな馬ですから、距離のことを考えるとハナに立ってからはなるべくペースを上げすぎないように乗ることになるはずです。鞍上がスローペース志向の強い戸崎騎手であることも、前半がゆっくりとなる可能性を引き上げています。
馬場は超高速馬場と考えておけばいいでしょう。台風などによる大雨が複数回あった今開催の東京ですが、土曜2Rの2000m2歳未勝利戦で2分を切るレコードタイム。上級クラスでは33秒台の上がりが乱発しているので、土曜の時点でかなり軽い馬場でした。
G1に向けて超高速馬場を造り上げる傾向にある昨今ですから、明日はさらに馬場状態が良くなっているでしょう。となると、昨年と同レベル、1分56秒台の決着も視野に入ると考えられます。
まとめると、超高速馬場の中でアエロリットの単騎逃げでスローペース。仕掛けどころは早くなって、直線はトップスピード出し切り戦となるでしょう。つまりは、昨年のラップと酷似した流れになると思われます。
というわけで、最後に昨年のラップを載せて予想に移ります。
12.9-11.5-11.8-11.5-11.7-11.6-11.3-10.9-11.6-12.0
予想【自信度A】
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◯02アーモンドアイ
▲09ダノンプレミアム
単勝◎
馬連BOX◎,2,9
ワイド◎-2,9
3連複◎-2-9
3連単◎→2,9→2,9
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超高速馬場でスローペースからのトップスピード出し切り戦ならば、間違いなく買いたい馬を本命に。
ミドルペース以上の厳しい流れでこそというイメージもありますが、この馬の本質は前半のスピードではなく後半のトップスピード持続力、出し切ったときのL1での粘り強さです。
それがハッキリわかるのは、18年の毎日王冠。47.3-11.7-45.5とスローバランスで逃げたうえで11.7-10.9-11.2-11.7とトップスピードを出し切る流れに持ち込んで快勝しています。
前半のペースを引き上げても強いのは皆さんご存知の通りですが、スローでも走れていることからも速ければいいというわけではなく、出し切れればいいというのが正しいと考えます。
(前半から淡々とペースを刻み続けた方が出し切りやすいという意味では、ミドルペース以上の方が強いとも言えますが。)
今回は2000mなので前半は上がりきらないと思いますが、早めに仕掛ける意識は陣営が強く持っており、鞍上がコロコロ変わっても必ず仕掛けどころは早くなっています。
この馬場で59秒台に落としたうえで、この馬の持ち味であるトップスピード出し切り戦に持ち込めれば、後ろから差し切るのは至難の業。後半1000mで55秒台後半~56秒台で走れる馬は少ないです。
自分の適性を普段通りに発揮させられれば、結果はついてくるはず。まずは多少不安のあるゲートをしっかりと出てほしいです。普通のスタートを切ることができれば、チャンスは十分にあると考えています。
その他の馬
アーモンドアイは安田記念が負けて強しの内容。あの競馬からも、やはり現役最強馬であることは間違いありません。2000mに伸びれば追走も楽になるでしょうし、マイナス要素は少ないです。
ただし、府中2000mの内枠という点だけが心配。すぐに2コーナーを迎えるので、中途半端な位置取りだと内に閉じ込められてしまう可能性があります。あまり馬群を突けるイメージはないので、出し損ねる危険性がある枠順だと思います。
ダノンプレミアムはスローに強い馬なので、安田記念のようなことにはならないと思います。超高速馬場はマイラーズカップで32秒台の上がり特化戦をこなしているので問題ないですが、自分から仕掛けのタイミングを作れない今回、強気に買うのは難しいです。安田記念一発で人気を落としすぎだとは思いますが。
サートゥルナーリアは、スロー専門タイプというよりラストまで脚が残るような流れがベスト。ダービーは気性面等の問題もありますが、早仕掛けでL1は失速しながら出し切るレースになったから。逆に皐月賞はL1最速戦で負荷自体は軽いレースでした。
超高速馬場の心配というよりも、今年のペースでL1に失速したときに脚が残っていないという判断から消しました。