2018年のチューリップ賞過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L2 | 高速(11.3) | 失速(0.6) |
18 | L2 | 超高速(10.7) | 失速(0.8) |
(17,18ともに良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速)
想定上がり:L2高速失速
チューリップ賞は過去10年すべてのレースがL2最速戦となっています。
阪神JFや桜花賞はL3最速、つまり4コーナーから直線入口辺りがスパート地点になることもありますが、牝馬限定のトライアルレースということで、動き出しは遅くなりやすいです。
昨年の阪神JFは、47.0-47.1と平均ペースで流れ、12.1-11.0-11.8-12.2というL3高速超失速戦。中盤で息は入っているものの、早い段階でのスパートとなったために先行勢には厳しい展開でした。
世代トップに君臨する馬は、阪神JFで好走していればチューリップ賞も無難に通過することも多いですが、適性面では大きく異なるレースとなるために鵜呑みにしすぎるのも良くありません。特に、今年の阪神JFは圧倒的に後方有利の流れだったので、過信は禁物です。
展開は先行馬が多いので少し読みづらいところがありますが、逃げ一手の馬はいないのでオーパキャマラードが主張すればハナを切れそうです。メイショウショウブが2番手からで、ブランノワール・ブリッツアウェイ辺りが続くことになるでしょうか。スタート次第ではメイショウショウブが逃げる可能性もありそうです。
どちらにしても、あまりペースが上がる要素はありません。また、前半が速くなっても中盤で12秒台まで落ちるのがチューリップ賞(というか、トライアルレース)。
最速地点は今年もL2でしょうから、長く脚を使う必要は阪神JF・桜花賞と比べると少なく、スパート地点での瞬間の加速力が最も重要になると考えられます。
予想【自信度B】
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◯05メイショウショウブ
▲01ダノンファンタジー
△06シェーングランツ
3連複◎-5-1,6
3連単◎,5→◎,1,5,6→◎,1,5,6
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瞬発力に重きを置いた予想にしましたので、強く買いたいのは◎とメイショウショウブの2頭。
◎に関してはキャリア2戦の内容がともに、スパート距離は短いものの強烈な伸び脚をみせています。さらに、ある程度流れたレースの中で瞬発力を発揮しているのも、適性の幅という意味で評価できます。
新馬戦は46.2-48.1と珍しいハイペース。2列目のインポケットで追走していましたが、早々に垂れた逃げ馬に蓋をされてゲームセット。ただし、もう競馬にならないといった形から、前が空いたラスト1ハロンだけであわや2着というところまで差を詰めました。
2戦目が47.6-47.1と平均ペースで、12.0-11.9-11.8-11.4とL1最速戦。全体的に仕掛けが遅くなった中で、残り250m辺りまで前が空かずに待たされました。
しかし、前が空いてからの伸び脚は強烈で、L1最速戦と前の馬にも余裕がある中で1頭だけ10秒台に突入してもおかしくないスピードの質で圧倒しました。
なかなかフルで末脚を発揮できていないので、スムーズに走った時にどこまで脚が持続するのかは未知数ですが、スピードの切り替えとトップスピードの高さに関しては、重賞に入ってもヒケを取らない素質の持ち主です。
まだ伸びしろがあるとみれば、十分に世代トップ勢に加わるだけの武器がありますし、その武器がチューリップ賞向きの瞬発力の高さと考えれば、強く狙ってみたいです。
◯05メイショウショウブ
こちらは阪神JFで6着でしたが、負けて強しの内容。前半に書いた通り平均ペースからのL3高速超失速戦と、前の馬にとっては早めに脚を使わされる厳しい展開となりました。
そんな中でも直線を向いてから、一度はハッキリと抜け出したように、瞬間の反応が鋭いのがメイショウショウブの持ち味です。
デイリー杯は持ち味をいかんなく発揮して、アドマイヤマーズにあわやのところまで迫りました。49.5-45.9と超スローで、12.0-11.6-10.8-11.5とL2超高速失速戦。ラストでアドマイヤマーズに差し返されましたが、最速地点での反応はメイショウショウブの方が上。長い脚が使えるタイプではないですが、ラストスパートのタイミングでの瞬発力は牡牝含めて世代トップレベルにあります。
スローの瞬発力向きという、トライアルタイプらしい能力の持ち主で、ダノンファンタジー・シェーングランツの2頭とは先行力でも勝っています。上手くスローに持ち込めれば、残り200mの段階で勝負を決めることも可能だと考えます。
その他の馬
ダノンファンタジー・シェーングランツは世代トップクラスなのは間違いなく、おそらく◎・◯含めた4頭で決まると考えます。
ダノンファンタジーは、前走は後方待機の形になりましたが前が厳しくなる展開にピッタリのポジショニングとなりました。トップスピード持続力に優れたタイプで、11秒台前半を3ハロン続けることができるのがこの馬の良さ。
ただし、3連勝の内容はいずれも前がきれいに空いた状態で直線に向けています。瞬発力は世代上位クラスではあるものの、ビーチサンバやクロノジェネシスよりも勝負どころの加速では劣っていたように無茶苦茶高いというわけでもありません。
最内枠で進路確保に時間がかかった場合に取りこぼす可能性は十分に考えられます。
シェーングランツは、ダノンファンタジーよりも瞬発力が低く、その分エンジンがかかりきってから良さが出るタイプ。阪神JFは内枠で、直線序盤で進路を確保できなかったのが痛かったです。ゴール直前でも伸びていたように、前が開けた状態での持続力は世代トップですが、トライアルのスローの流れだと、L2の最速地点で少し置かれてしまいそう。
ここでいい負け方をして、本番の桜花賞で外枠を引いた場合に狙ってみたい馬です。