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阪神ジュベナイルフィリーズの有力馬個別分析は以下
阪神ジュベナイルフィリーズ有力馬分析の第4弾。今回は重賞2着2回のコーディエライトをピックアップしました。
6月デビューとかなり早い段階から仕上がっており、2戦目で勝ち上がり。その後新潟2歳S、ファンタジーSと連続で2着に入りました。阪神・中京・新潟・京都とすでに4つの競馬場で走っており、すべてで複勝圏内に入る安定感がウリですね。
ここ3走は逃げており、展開を作る立場にいます。豊富なキャリアと先行力で、無敗馬たちを抑え込むことができるでしょうか!?
それでは、コーディエライトの全4走ラップ、阪神ジュベナイルフィリーズにむけてのポイントです。
全4走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/11/03 | ファンタジーS | 京都 | 1400 | 3 | 2 | L3 | 高速 | 持続 |
17/08/27 | 新潟2歳S | 新潟 | 1600 | 5 | 2 | L2 | 超高速 | 失速 |
17/07/02 | 未勝利 | 中京 | 1400 | 3 | 1 | L2 | 高速 | 持続 |
17/06/11 | 新馬 | 阪神 | 1200 | 1 | 3 | L2 | 高速 | 失速 |
新馬戦は阪神1200。ゲートの出はまずまずで、少し促すように進めて2番手集団の外へ。35.6-34.7とややスローで、11.7-11.5-11.3-11.9と最速のL2地点へ向けて徐々に加速していくレースになりました。4コーナー入り口で少し手が動きますが、そこでの反応は良く前を伺う位置で直線へ。しかし、そこからあまり伸びず、後続は振り切ってはいたものの前2頭には離されました。
最速地点のL2で1,2着馬に置いていかれたので、瞬間の加速力がこの時点では足りていなかったようです。最後まで脚は使っていたので、長い脚はみせましたが完敗でした。
2戦目の未勝利は中京1400でのレース。これもゲートはしっかりと出ました。そのままほぼ馬なりで先頭へ。35.6-11.8-34.8とややスローのペースに持ち込んで直線へ。11.8-11.7-11.3-11.8とデビュー戦に近い上がりの流れでしたが、ここも最速地点で鋭く切れたというよりは、直前からの加速を活かして長い脚を使いきった形に。結果的には6馬身差の圧勝でしたが、後続との差が一気についたというよりは、じわじわと後続を離していく競馬になりました。序盤は無理のないペースで進めて、早めからいい脚を長く使うレースとなりました。
3戦目は重賞・新潟2歳S。ゲートは一番早く馬なりで内の出方を伺いますが、どれもはっきりとした態度を示さないため、スタートから2ハロン目辺りでハナを取りに行きます。そこからは後続に1~2馬身のリードをつけてマイペースで直線へ。残り400くらいで内からテンクウ・外からフロンティアに並ばれますが、そこからがしぶとく、最後はフロンティアには交わされたものの2着はキープ。
ペースは49.3-45.3と超スローで、12.3-11.4-10.4-11.2と直線だけの勝負。これだけ前半のペースが遅い新潟だと、直線でマックス10秒台の脚は加速力に難があろうと出るので、このレースでは瞬間の切れについては語れません。それよりも、早い段階で並ばれてからもかなり粘ったようにしぶとさが光りました。前半が緩かったこともあるでしょうが。
そして、前走ファンタジーS。スタートよく他馬も行く気をみせないので、馬なりでハナへ。36.3-11.7-34.9と新潟2歳Sほど極端ではないもののスローの流れを作り、後続に1馬身の差をつけて直線へ。直線でスッと引き離したわけではありませんがジワジワとリードを開き、残り200では直線の入り口よりもリードが開きます。しかし、ここから差し追込勢が一気に突っ込んできて、アマルフィコーストの追撃はなんとかしのぎましたが、ベルーガの末脚に屈しました。
ここはスローでしたが、今までと違ったのは上がりの脚の使い方。11.7-11.4-11.7-11.8とコーナー最速で早めにトップスピードに乗せて、そこから3ハロン長く脚を使いました。先行馬は完封したように、うまく後続の脚を溜めさせないレースとなりました。これでも最後まで止まりきらなかったように、中間速の持続力は非常に魅力的です。
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阪神ジュベナイルフィリーズにむけたポイント
現状評価:▲~△
豊富なキャリアと安定した先行力、切れはないものの持続力に長けた末脚と、無敗の重賞馬達とは異なる武器を持っています。
今回はサヤカチャンもいるので、スンナリとハナを取れないかもしれませんが、ゲートの出がどんどんよくなっていますし二の脚が速いので、取りきろうと思えばハナはとれそうです。
ポイントとしては動き出しのタイミングがあげられるでしょう。あまり溜めても切れ味があるタイプではなさそうなので、自分から早めに動いていく必要があります。前走はベルーガに差されてしまいましたが、溜めていたらロックディスタウンやラッキーライラックにはやられてしまいそう。最後の坂でどれだけ脚が鈍るか怖いところはありますが、勝負をかけるならばL3最速くらいの早めのスパートに持ち込んで、瞬間の反応を競う流れを作らないことが絶対条件です。
鞍上との相性はよさそうですし、他馬がじわっと出るようならばハナを取りきって、自分から早めスパートをかける。こういった展開になればチャンスはありそうです。ベルーガ相手では強気にはなれませんが、ロックディスタウンやラッキーライラック相手なら自分の競馬ができれば対応できる可能性もあると思います。
コース形態的に終いは止まることになるので、アタマとなると少し苦しい気もしますが十分圏内にいる馬ですね。