2017ジャパンカップ枠順別全馬短評その1(1~3枠)

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いよいよジャパンカップが明後日に迫ってまいりました!

これから3記事にわたって、枠番順に全馬の簡単なレビューを行っていきます。

第1弾は1~3枠の6頭。個別分析記事で触れた馬が多いため、新たに触れるのはドイツ馬2頭とサウンズオブアース。ギニョール・イキートスはドイツの古馬路線ではトップの2頭ですし、サウンズオブアースは昨年の2着馬。それぞれに怖そうなところはありますが果たして。

個別で分析した馬たちについても、枠番に関する感想などを書いていきます。

それでは、ジャパンカップの全馬短評第1弾、1枠~3枠のレビューです。

01番シュヴァルグラン

リスクもあるが経済コースを通れる利はある。勝負にいける態勢は整った

シュヴァルグランの個別分析ページはこちら

最内枠を引き当てましたが、これは功罪どちらもありそう。プラス面はもちろん経済コースを走れること。レイデオロ・キタサンブラックといった有力馬が近くにいるのもよく、目標が作りやすそうなのもいいことです。

マイナス面に関しては、決して器用な馬ではないということ。機動力があるタイプでしたら、内枠から色々と小細工もできそうですが、この馬自身は長めの脚を出し切りたい馬で展開に合わせて立ち回りを変えることはなさそう。早めに失速した先行馬が下がってきたときに、捌けるかどうかは運の要素もありそうです。

元々適性面の評価は高いので、天が味方してくれれば複勝圏内よりも上に突っ込んでくる確率も上がったが、圏外にとぶ可能性も高くなった感じ。非常に取り扱いが悩ましくなってきましたね・・・。

02番レイデオロ

内枠はマイナス材料。ゲートを普通に出られればチャンスだが・・・

レイデオロの個別分析ページはこちら

シュヴァルグランとは対照的に、こちらはデメリットが大きい枠に入ってしまいました。

なんといってもゲートが問題。前走の神戸新聞杯は先行できましたが、ゲート後すぐの反応は決して早くありませんでした。今回は2枠に逃げ候補2頭が入ったことで、二の脚でポジションを巻き返すのが難しくなりそうです。

ダービーのような機動力もありますが、内枠だとスムーズに動いていくのも難しそうですし、好枠とはいえなさそうです。外枠の方が序盤の立ち回りに自由度があったのは間違いなく、少し不安な要素が増えてしまった感じ。

03番ギニョール

テンの速い日本競馬では自分の競馬は難しそうで・・・

近3走ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
17/11/01 バイエルン大賞 ミュンヘン 2400 1 不明
17/09/03 バーデン大賞 バーデンバーデン 2400 1 不明
17/07/01 ハンザ大賞 ハンブルク 2400 4 不明

(ハンザ大賞、バイエルン大賞は重)

ドイツ競馬事情に詳しいわけではありませんが、ドイツの古馬戦線はチンギスシークレット・イキートスと3強の1角を担っている馬。イキートスには近2走でいずれも先着しています。

近2走は映像を確認しましたが、ともに逃げてスローペースを作りイキートスの末脚を封じ込んだ競馬でした。ゲート自体はヨーロッパの馬にしては早そうでしたが、前半のペース自体は馬場の造りが違うこともありますがかなり遅そう。

陣営の最新公式コメントをみると、逃げるのは難しそうなので中団からでもというニュアンス。もちろんゲートが上手くいけば逃げることもあるでしょうが、キタサンブラックが隣にいますしまともなら逃げは難しそうです。

前走が重馬場で2:37.8、2走前が良馬場で2:32.5とかなり遅いタイムですし、日本の軽い馬場に対応できるのかが、当たり前ですが焦点となります。昨年のイキートスも持ちタイムがない中で一瞬の脚は鋭かったように対応できなくもなさそうですが、こちらは先行馬で切れがある感じではなさそう。人気があまりにもないならちょっと買うくらいのスタンスで。

04番キタサンブラック

内枠はいい材料で、前走のようなことがなければスンナリ逃げそう

キタサンブラックの個別分析ページはこちら

前走のことがあるので、まともにスタートが切れればという前提条件はあるものの、かなりいい枠を引けたといえます。

昨年も最内枠でスタート後様子を伺い、奇襲を打つ馬がいないとみるやサッと先手を取りました。

今年も隣のギニョールの出方を見つつ、外の動きを警戒して序盤のポジションを決められそうでいい感じです。外で奇襲を打ちそうな馬は横山典弘騎手・ワンアンドオンリーくらいだと思うので、結果的に逃げることになると思います。

個人的にはレイデオロの枠に不満があり、これで本命にせざるを得なくなったかなと思っています。

05番サウンズオブアース

久しぶりに適条件のレースになりそうで、一発に期待

近3走ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
17/10/09 京都大賞典 京都 2400 2 13 L2 高速 超持続
17/08/20 札幌記念 札幌 2000 4 4 L2 低速 超持続
17/03/25 ドバイシーマC メイダン 2410 6 不明(ラップあり)

(ドバイシーマクラシックは稍重)

京都大賞典は勝負にならなさそうと分かった段階で追うのをやめていたので、着順ほどの大負けとは見ない方がいいですが、それでも勝負にならなかったのは不満。ただ、中速のロングスパート戦は向いていないので、情状酌量の余地はあります。

札幌記念に関しても、12秒前後のラップが6ハロン続くロングスパート適性が求められたレースで、これも適性外でした。

ドバイシーマは28.72-25.74-23.89-24.82-24.67-24.55と最序盤が遅かったために途中からは低速~超低速のダラダラとした脚を断続的に要求されたレース。これもあまり向かなかったといっていいかな、と思っています。

この馬はある程度トップスピードを求められるレース。昨年のJCや14神戸新聞杯はL3高速失速戦で、15有馬記念はL2高速失速戦。また、15京都大賞典と16日経賞はL2超高速戦で、スローの流れからどこかで一瞬の切れ味でトップスピードに乗せたい馬です。トップスピードに乗せられるレースだと、最速地点や失速度合のズレはある程度カバーできる幅があり、それが詰め甘ながらも重賞で何度も2着に好走している要因です。

そう考えると、久しぶりに高速馬場でトップスピードを引き出せる条件になりそうな今回のジャパンカップは巻き返しの余地があります。近走の不振で人気が落ちるようなら馬連の相手候補くらいの評価をしてもいいと思っています。

06番イキートス

昨年も一瞬の脚は見せた。仕掛けどころが遅くなればチャンスもあるが。

近3走ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
17/11/01 バイエルン大賞 ミュンヘン 2400 2 不明
17/10/01 凱旋門賞 シャンティイ 2400 7 不明
17/09/03 バーデン大賞 バーデンバーデン 2400 2 不明

(凱旋門賞、バイエルン大賞は重)

2年連続のジャパンカップ挑戦となります。昨年は直線内を突き、L2地点では見た目にもかなりの迫力で脚を使いましたが、ラスト200は止まってしまいました。

昨年のレースや今年の戦績を映像で見る限りは、一瞬の決め手はありそうで日本の馬場もあっている馬です。

ただし、キタサンブラックやサトノクラウンがレースを作るとなると、否が応でも仕掛けどころは早めになるため、ラストの失速部分で苦労しそうです。面白そうなところはある馬ですが、適性はズレがありそうなのでおそらく買わないでしょう。

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