ジャパンカップ枠順別全馬短評その1はこちら
JC全馬短評2回目は4~6枠の中枠勢について書いていきます。
人気馬はサトノクラウン・ソウルスターリング・マカヒキあたりでしょうか。サトノクラウンとソウルスターリングは個別で触れていますので、そちらもご参照ください。
また、オーストラリアのブームタイムは前走で大敗してしまいましたが、2400近辺の距離には実績があり不気味な存在です。
それでは、ジャパンカップの全馬短評第2弾、4枠~6枠のレビューです。
07番ディサイファ
適性自体は悪くはないが、衰えは隠し切れず
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/29 | 天皇賞秋 | 東京 | 2000 | 15 | 7 | L3 | 超低速 | 超失速 |
17/09/24 | オールカマー | 中山 | 2200 | 14 | 6 | L3 | 高速 | 失速 |
17/08/20 | 札幌記念 | 札幌 | 2000 | 10 | 12 | L2 | 低速 | 超持続 |
(天皇賞秋は不良)
昨年のマイルチャンピオンシップでかなり危険な不利を被って以来、不振が続いていましたがここ2走はだいぶ持ち直してきました。
重賞4勝はL3最速が2回とL4最速が2回。東京のエプソムカップでは高速上がりにも対応しており、長めのスパートでは幅広い展開に対応できています。
ただし、ここ1年の内容をみると年齢的な衰えは否めず、この舞台ではさすがに厳しそうです。
08番ソウルスターリング
上手く前に馬を置いてレースを進めたい。高速馬場なら好勝負可能
ソウルスターリングの個別分析ページはこちら
枠自体はまずまずですが、できればもう少し内だとなおよかったと思います。ソウルスターリングはゲートから前向きな走りをする馬で、折り合いを考慮すると前に馬が置きやすい枠の方が乗りやすそうです。毎日王冠でも結果的に逃げになったように、スタートもよく他馬が行く気をみせないようだと押し出される可能性もありそう。
毎日王冠は溜めすぎて切れ負けしてしまったので、早めにスパートをかけるであろうキタサンブラックとサトノクラウンの存在は大歓迎。日曜の馬場が軽いようであれば、オークスで見せたような高いトップスピード持続力を発揮できる可能性が高いです。
まずは、明日土曜の馬場を見てからですが、標準よりも軽そうであれば本命まで視野に入れたいと考えています。
09番レインボーライン
失速地点で踏ん張れる馬。仕掛けが早くなれば圏内も。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/29 | 天皇賞秋 | 東京 | 2000 | 13 | 3 | L3 | 超低速 | 超失速 |
17/06/25 | 宝塚記念 | 阪神 | 2200 | 7 | 5 | L3 | 低速 | 持続 |
17/04/30 | 天皇賞春 | 京都 | 3200 | 7 | 12 | L3 | 低速 | 失速 |
(天皇賞秋は不良、宝塚記念は稍重)
天皇賞で後続は離したように、タフな馬場が大歓迎なタイプ。距離に関しては、菊花賞2着はありますが2000前後がベストだと思います。
札幌記念や天皇賞秋のような雨交じりのタフな馬場でなくとも、3歳時にマイル重賞で好走した際はL3地点から早くなり、L1で失速する流れで好走しています。要因は様々あれど、L1が12秒台まで落ち込んでしまえば、持ち前のタフさで差し込んでこれます。
昨年のジャパンカップも6着でしたが、最後まで脚は使っていましたし2着争いは僅差でした。L3失速戦になりやすいジャパンカップ自体との相性はよさそうで、前がどれだけばててくれるかで着順が決まりそう。3着ヒモなら買っていいと思っています。
10番ブームタイム
トップスピードはなかなかのもの。インに潜り込めれば激走も。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/11/07 | メルボルンカップ | フレミントン | 3200 | – | 15 | 不明 | ||
17/10/21 | コーフィールドC | コーフィールド | 2400 | – | 1 | 不明 | ||
17/10/14 | ハーバードパワーS | コーフィールド | 2400 | – | 4 | 不明 |
メルボルンカップは距離不向きで早めに勝負をあきらめたので、着順自体は気にすることはなさそうです。
コーフィールドCについては、各馬のラップタイムを見ることができたのですが、ブームタイムは11.01-11.55-11.71-11.95とL4最速でトップスピードも高いレベル。レース全体はスローからのロングスパート戦の印象で、その中で内を上手く立ち回って抜け出した形でした。コーナーの占める割合が多いコーフィールドのコースですから、コーナーでの機動力に関しては問題なさそうです。
それだけにもう少し内枠を引ければよかったですが、日本の高速馬場にも対応できそうな印象もあり、海外馬ならこれを買いたいです。まあ、コーフィールドCもハンデ52キロでの激走でしたし、買っても3着ヒモくらいでしょうが。
11番マカヒキ
瞬発力は現役屈指だが、JCの長い直線勝負だとラストで甘くなりそう。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/29 | 天皇賞秋 | 東京 | 2000 | 9 | 5 | L3 | 超低速 | 超失速 |
17/10/08 | 毎日王冠 | 東京 | 1800 | 2 | 6 | L2 | 超高速 | 超失速 |
17/04/02 | 大阪杯 | 阪神 | 2000 | 2 | 4 | L2 | 低速 | 持続 |
(天皇賞秋は不良)
なんとか輝きを取り戻したい昨年のダービー馬ですが、ジャパンカップ適性も微妙。
とはいえ、持ち前のトップスピード力を発揮できる条件ではなかった春の2戦に比べれば舞台はいいと思います。
マカヒキが勝ったダービーはL2高速失速戦。12.0-11.6-11.0-11.6の上がりラップでした。直線半ばまでは前が狭く苦しかったですが、L2地点で前が空いてからの一瞬の切れでサトノダイヤモンドを交わし、ゴール前は再び迫られたもののなんとか押し切ったレース。11.0の最速地点でバツグンの切れ味を見せており、この馬自体は10秒台で走っています。
ただ、持続力に勝るサトノダイヤモンドにラストは再度迫られたように、使える脚は長くありません。一瞬の爆発力は現役屈指ですが、持続力は並程度。
L3最速戦になってしまうと、ラストは苦しくなってしまいそうです。この馬に合う流れのレースに出れればまだまだやれると思いますが、ここでは見送りたいです。
12番サトノクラウン
トップスピード勝負だと厳しい。雨が降らなければ消し。
サトノクラウンの個別分析ページはこちら
サトノクラウンに関しては、特に付け足すことはありません。適性面を重視する私の予想では、どうしてもこの馬は買えません。バッサリ消します。