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東京優駿(日本ダービー)の前哨戦レビューは以下
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
16 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.6) |
17 | L2 | 超高速(10.9) | 持続(0.5) |
(16,17ともに良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
想定上がり:L3高速失速
土曜の東京5Rで3歳限定の500万条件で、芝2400のレースが行われました。
12.8-11.3-12.4-12.3-12.0-12.2-12.2-12.3-12.0-11.5-11.6-11.8
(60.8-24.4-59.2=2:24.4)
淀みなく流れて、逃げたリビーリングが2:24.5のタイムで2着。一貫したラップなので、全体時計は出やすい流れでしたが、速い時計が出ています。
ただし、ヴィクトリアマイルの週を境に、徐々に時計がかかるようになってきました。少なくとも土曜日は超高速馬場からは脱し、常識的な時計の出やすい馬場になっています。
展開面では、外枠を引いてしまったジェネラーレウーノが腹を括って逃げるよりないでしょう。ステイフーリッシュ・エポカドーロ・エタリオウ・サンリヴァルと、先行馬が外の方に多くいるので、これらがどれだけ積極的に入っていくかで序盤のペースが決まりそうです。
ダノンプレミアムは、川田騎手が2週連続で東京2400の最内枠。引っ掛かるのは怖いでしょうが、先行馬はしっかりと出していくタイプでもあるので、外から勢いよく先行する馬を行かせたうえでポジションを取りに行くでしょう。ブラストワンピースは、毎日杯は最序盤がかなり緩かったので、おそらく今回は中団あたり。
キタノコマンド―ルは、序盤は後方になるでしょうが、デムーロ騎手だけにスローの場合はどこかで動く選択肢も。ワグネリアンは、内に入れたいようですが、この外枠でどのような競馬をするか。周りに先行馬が多いので、やはり序盤は後ろからの競馬になるのではないでしょうか。
ジェネラーレウーノはある程度ペースを作りそうで、序盤はスローで進めたいダノンプレミアム・エポカドーロは無理についていくことはなさそう。
ジェネラーレウーノと馬群は、ある程度離れる形になりそうです。ジェネラーレウーノについていく馬がいるかどうかが一つのポイントです。
上がりの使い方としては、ジェネラーレウーノは直線早めスパートでタフな末脚を活かす競馬。馬群の中の馬達は、直線入口からスピードを乗せていき、坂を越えたL2地点が最速地点になるでしょう。
ジェネラーレウーノについていくなら、高速ロングスパート型の末脚が使える馬に注目です。また、馬群から勝負をするなら、3ハロンのトップスピード戦になりますが、L2地点で11秒前後の鋭い脚を使う必要があります。トップスピードの高さが重要です。
予想【自信度B】
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◯01ダノンプレミアム
▲08ブラストワンピース
☆04アドマイヤアルバ
馬連◎,4-◎,1,4,8
ワイド◎,4-◎,1,4,8
3連複BOX◎,1,4,8
3連単◎→1,4,8→1,4,8
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初志貫徹の本命となります。
やはり前走の内容を高く評価します。約3か月の休み明けでしたが、前半1000m58.5のハイペースを積極的に追走し、12.1-11.3-11.4-11.9とL3高速失速戦となり、早めスパートから長く脚を使っての完勝でした。
このレースは時計的な勝ちも非常に高く、今年の3歳牡馬路線のレースとしては一番価値の高いレースだと考えています。
今回はどのような乗り方になるかわからない点がギャンブル要素になりますが、想定よりもはるかに人気が低く、それなら価値の高いレースで完勝した馬を買うのが筋ですし、ラップ分析をしている身としてはこれを買わずして、という思いがあります。
前半のスピード能力を活かす競馬ができれば、アタマの可能性も十分にある能力・適性の持ち主です。しっかり走れば勝ち負け。
※ただし、当日の馬体重だけはチェックしてから買います。普段はあまり馬体重は気にしませんが、大幅減で凡走した事実があるので、2桁馬体重減があった場合は評価を一気に下げます。陣営のコメントでは、4~6キロ減となるような仕上げだそうですから、1桁台の馬体減はそのまま買います。
◯01ダノンプレミアム
能力が高いのは周知の事実で、適性的にもダービー向きだと考えています。
朝日杯フューチュリティステークスが、47.2-46.1とややスローで12.1-11.3-11.0-11.7とトップスピードの質量の両面で他馬を圧倒しました。この朝日杯も、この世代のレースの中では時計的価値が高いです。
弥生賞では、中距離で折り合い面の不安がありましたが、61.5-59.5とスローペースから12.8-11.7-11.0-11.6のラップで完勝。ポジションを取ったうえで高いトップスピードを引き出しており、ダービーでは間違いないだろうという評価でした。
その後に一頓挫あって、弥生賞以来のぶっつけとなりましたが、皐月賞はトップスピードが活きづらい馬場だったので、結果的にはパスできてよかったのではないでしょうか。
実質的にスローになりそうで、馬群の先頭からいつも通りのトップスピードを引き出せれば、よほどのことがない限りは馬券圏内は外さないでしょう。
先週のリリーノーブルでの川田騎手の騎乗はパーフェクトでした。同じような競馬ができれば、まず大丈夫。休み明けでも抜けた1番人気になりましたが、それに見合う競馬ができるでしょう。
▲08ブラストワンピース
ダノンプレミアムと同じく無敗で、ダービートライアルが始まるまでは、ダノンプレミアムを負かすならばこれしかいないという考えでした。
毎日杯は60.3-46.2とスローだったので、時計的には平凡ですが、12.1-11.5-11.1-11.5と最高速度・持続力ともに申し分ない末脚を使っての完勝でした。瞬発力勝負では強敵と考えていたギベオンを寄せ付けなかったのは高評価。
さらに、毎日杯では先行力を見せることができました。先行力といっても、決して高い前半のスピードを求められたわけではないですが、ゲートからある程度出していっても折り合い・トップスピードに陰りがありませんでした。これは、距離が伸びるダービーに向けては好材料です。
ダービーでは毎日杯ほどのポジションにはならないでしょうが、出していっても大丈夫という自信はついたでしょうから、ゆりかもめ賞のような後方からの追走にはならないでしょう。ダノンプレミアムを射程圏内にいれて直線に入れば、負かす可能性もあると思います。
上位人気勢ではダノンプレミアムとブラストワンピースを、トップスピードの質量両面から強く評価します。
☆04アドマイヤアルバ
こちらが裏の本命となります。馬券圏内に来る確率としては、ダノンプレミアム・ブラストワンピースがぬけていて、3番目(どちらかが崩れた場合の2番目)の枠に入る候補となるのが、本命馬とアドマイヤアルバです。
京都新聞杯はL3高速失速戦とコーナー最速戦でしたが、一番速い4コーナーで大外をまくっていきました。かなり厳しいレースをしており、早めに脚を使いながらも残り100までステイフーリッシュとの差を詰めたように、2着でしたがステイフーリッシュに近い評価をしていいレースです。3着・4着馬はコーナーは馬群の中で我慢してやり過ごしていたので、着差以上の差があります。
相手なりに走れる馬で、トップスピードの高さも持続力もそこそこのレベルにある総合力タイプ。外枠だと厳しかったかもしれませんが、内の偶数番と最高の枠を引けました。
能力を出し切れば、ここでもヒケを取らないと考えています。ゲート自体はしっかりと出れる馬なので、京都新聞杯よりも前のポジションで内々をロスなく回れれば。今回も相手なりに走れるだけのものは持っています。